病院にもWi-Fiを



みなさんこんにちは♪

 

「#病院WiFi協議会」のメンバーが、厚生労働省記者クラブで会見を行い、全病室でWiFiが使える病院名の公表と、関係各所への要望を行いました。
このメンバーの中に、悪性リンパ腫で4ヶ月半の入院を経験した方がいます。

 

コロナ禍で見舞いに来てもらうことができませんでしたが、それを救ったのがインターネット環境で、SNSやYouTubeなどでコミュニケーションを取ることで、孤独感が解消されたそうです。
この方は、病室WiFiについて「患者さんの気持ちを豊かにするだけではなく、ライフラインと言うことができます」と強調しました。

 

 

しかし、入院患者が病室でフリーWiFiを利用できる病院がまだ限られていることから、「#病院WiFi協議会」で仲間たちとともに「病室にWiFiを」と訴えた結果、厚生労働省の補正予算で病院にWiFiを設置するための補助金が付くことになりました。

 

一方で、入院患者がWiFiが使える病院を調べるデータベースがなかったり、病院がそうした情報をホームページで発信していない現状があったことから、「#病院WiFi協議会」では実態調査を実施。
「がん診療連携拠点病院」「小児がん拠点病院」「国立病院機構」「筋ジス病棟がある病院」を対象に合計563の医療機関を調査した結果、全病室が無料で使える病院は114施設(約20%)にとどまりました。

 

協議会のメンバーは、「一番驚いたのは、47%の病院が全く使えないということでした。本当に残念ですが、これが現実なのかと思います」と見解をコメントしました。
「コロナ禍で厚生労働省がすべきことの1つとして、国立病院や拠点病院でまずは国民の孤独を救うということがとても大事なのではないか」と提起し、補助金とは別の財政支援を訴えました。
新設されたデジタル庁にも、導入費用の予算化を要望しています。

 

「#病室WiFi協議会」では、ホームページで全病室で無料WiFiが使える病院名を公表しました。
今後情報が寄せられれば、データベースとして今後も随時更新していく予定です。

 

 

海外では当たり前だという病室WiFiが日本で普及しない背景について、病院関係者へのヒアリングを行うと、管理職から「WiFiは危険だからやめておいたほうがいい」と止められたことや、電子カルテ業者から「電子カルテの運用に支障をきたす恐れがある」と言われるなど、誤解によって導入が進まないケースがあることが判明しました。

 

まだまだ日本の病室で無料WiFiが利用できる日は遠いかもしれませんね…。

 

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